純チタンまたはチタン合金のインゴットは、スポンジチタンを主原料とし、チタン合金の場合は合金元素とともに溶解して製造します。チタンは酸素、窒素、炭素などと容易に反応するため、溶解は真空または不活性ガス雰囲気とします。
また、るつぼ(鋳型)は水冷銅を使用します。
チタンを溶解する方法には、消耗電極式アーク溶解、電子ビーム溶解、プラズマアーク溶解などがあります。当社では、工業的に最も広く用いられている消耗電極式アーク溶解法を採用しています。
チタンインゴットの製造では、まずスポンジチタンとチタンスクラップを原料とし、プレス機によっていくつかのコンパクトを成型します。これらをプラズマアーク溶接によって接合し、消耗電極とします。この電極は真空または不活性ガス雰囲気でのアーク溶解を経て一次インゴットとなります。(電極の先端とるつぼ(鋳型)の間でアークを発生させることで溶解がスタートします。電極が溶けるにしたがって下方のるつぼ(鋳型)内で冷却され、一次インゴットが形成されていきます。)
一次インゴットは、均質化のために再度電極として溶解されます。この二次インゴットは検査終了後に最終製品として出荷されます。
当社では、表面状態や内部品質が良好で、目的の成分に適合した大型(5〜9トン)の純チタンインゴットを製造しています。純チタンの用途には、石油化学、火力・原子力発電、海水淡水化の各プラントで用いられる熱交換器、配管などがあります。
営業部 チタン営業グループ
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