スポンジチタンの製造工程では、ステンレス製容器内で純四塩化チタンと900℃に加熱した金属マグネシウムを反応させ、マグネシウムの還元作用によって四塩化チタンを還元し、スポンジチタンを得ます。また塩化マグネシウムは、還元反応中に圧力を加えて定期的に抜き取られます。還元反応後のスポンジチタン塊に含まれる塩化マグネシウムとマグネシウムは真空雰囲気の中で高温で除去(真空分離工程)され、精製されたスポンジチタンができます。
還元反応中に抜き取った塩化マグネシウムは、電気分解により塩素とマグネシウムに分解され、塩素は塩化・蒸留へ、マグネシウムは還元・真空分離へそれぞれ送られ再利用されます。
TiCl4+2Mg→Ti+2MgCl2 (還元反応)
MgCl2→Mg+Cl2 (電気分解)
還元分離が終了したスポンジチタンは、押切型の破砕設備によって大割された後、切断機、クラッシャーにより、小割します。小割されたスポンジチタンは、部位によって微量成分が異なるためブレンダーによって混ぜ合わせて品質を均一化し、スプリッターでドラム缶に均等分配します。要求される粒度と品質に調整されたスポンジチタンは、厳しい品質検査の後、出荷されます。
破砕
整粒後
安定供給を特徴とする当社のスポンジチタン製品は、クロール法により製造され、厳しい品質管理のもとユーザーニーズに対応した種々の高品質スポンジチタンとして出荷されます。用途は、航空機機体部品、エンジン部品などの航空・宇宙分野、プレート熱交換器等を中心とする一般産業分野などであります。特に航空機機体部品、エンジン部品用のスポンジチタンは、一般にプレミアムグレードと呼ばれ、非常に厳しい品質管理のもとで製造されております。
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