高機能材料製品であるTILOP(タイロップ)、高純度チタン、SiO、粉末チタンが持つ可能性、将来性には大きなものがあります。
当社の強みである「高品質および高度な品質管理」により、航空機、医療、半導体、液晶あるいはリチウムイオン二次電池といった需要分野まで用途拡大と新製品開発に注力しています。
ガスアトマイズ法により製造される低酸素チタン粉末(Titanium Low Oxygen Powder :
登録商標TILOP)は、形が球状であることから、流動性が良く液晶用ターゲットの原料や金属射出成型(MIM)用原料として使用されています。
またTILOPは、最近話題を集めている3Dプリンターとの相性も良く、航空機部品や医療部品を製造するための原料としての広がりが期待されています。
当社では、展伸材用スポンジチタンに加え、「高純度チタン」の製造も行っています。
この「高純度チタン」は、純度が4N5(99.995%)~5N(99.999%)のもので、主に半導体関連業界で、スパッタリング用高純度チタンターゲットとして利用されています。
当社は、世界で数少ない高純度チタンメーカーとして、さらなる技術開発を進め、高度化する品質要求に応えてまいります。
SiOは、蒸着膜が水蒸気や酸素の透過を防ぐ高いバリア性を発揮することから、バリアフィルム用蒸着材料として使用されています。
当社の高品質SiOは、すでに食品包装用のハイバリア素材として業界NO.1の実績があり、さらに高いバリア性能が要求される太陽電池バックシート、産業用包装材分野へも適用が拡大しています。
また、今後、SiOの飛躍的な需要の増加が期待される分野として、リチウムイオン二次電池の負極材料としての応用があげられます。当社は、SiOを次世代負極材料の最有力候補として位置づけ、その実用化に向け、お客様である電池メーカーの評価を受けながら研究開発に取り組んでいます。